【入門編】ロジカルシンキングとは?

【入門編】ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングの基礎知識

論理的という意味のロジカルと思考という意味のシンキングを組み合わせたもので、90年代以降のビジネスシーンで重要視されている考え方です。

英語圏で一般的な言葉ではなく、日本のコンサルティング業界を中心に業界用語のように使われています。

この考え方を身につける事によって、説得力のある主張をすることができるようになり、信頼感や納得感を得られるようになるでしょう。

ロジカルシンキングを知る上でいくつかポイントがあり、基礎知識として知っておいてください。

ロジカルシンキングの基本構成
ロジカルシンキングの構成要素を確認しましょう。

ロジカルシンキングを学ぶと良い理由

分析力の向上

問題を要素に分けて考えることができるようになり、分解して全体を把握していくことで分析力向上が望めます。

物事はいくつかの要素が重なり合っていることが多く、どこが問題なのか、何を改善するべきなのか、要素を混ぜ込んだままの現状だけを考えてしまうと、間違った方向に舵を切ってしまいがちです。

要素ごとに事実を見ていき、情報をできるだけ多く得ることで、納得感の高い結論や一般論にたどり着くことができるでしょう。

問題解決能力の向上

ロジカルシンキングを学ぶ際に覚えるフレームワークを使うことで、複数の視点から分析が可能になり問題の原因を特定する力が向上し、解決の糸口を掴むことができます。

要素に分けて問題を考えたり、根拠となる情報から結論を導き出すことができるようになれば、高い問題解決力を身につけることができるでしょう。

提案力の向上

相手の話から要望を汲み取る力が向上するので、刺さる提案を考えることができます。

論理立てて伝える力もついてくるので、説得力のある提案となるでしょう。

ロジカルプレゼンテーションという言葉もあるように、順序立てて相手に伝わる話し方を習得すると、プレゼン能力の向上も望むことができます。

コミュニケーション能力の向上

相手が何を伝えようとしいているのかを捉える理解力と、事実を伝えられる説明力が向上します。

聞きたい答えが中々返ってこない事や、回りくどい説明になってしまう・・なんてことは珍しくありません。相手が望んでいる返答ができるようになるので、意思疎通がしっかりと取れる印象を抱かれるでしょう。

ロジカルシンキングのメリット
ロジカルシンキングを学ぶことは、仕事・プライベート両面でメリットがあります。

代表的なフレームワーク

ロジックツリー

より良い選択肢を探す事に長けており、大きな木が枝分かれしていくようなイメージで、情報を整理していくことが可能です。

使い方

テーマ:貯金を増やすにはどうしたら良いか?
① 収入アップ
② 支出ダウン
収入アップ→新しい収入源を得る、給料アップ
支出ダウン→家賃や光熱費など固定費を抑える

どうやって?
新しい収入源→副業を始める。給料アップ→昇格試験に受かる
固定費→家賃の低いところへ引っ越しをする

このように、なぜ?どうやって?を展開していくことで答えにたどり着きます。

ロジックツリーの図解
どうやって?を展開していくHowツリーの図解です。

SCAMPER

アイデア発想の枠を広げることができます。

Substitute(代用できないか?)

Combine(結合できないか?)

Adapt(応用できないか?)

Modify/Magnify(修正/拡大できないか?)

Put other uses(転用できないか?)

Eliminate/minify(削除/削減できないか?)

Reverse/Rearrange(逆転/再編集できないか?)

使い方

テーマ:今までにないテーブル
SCAMPERの中から一つずつ質問をしていく

Substitute:木のテーブルではなく、紙のテーブル
Adapt:ベッドにもなるテーブル
Combine:椅子と一体化している

半ば強制的といっても良い形でアイデアを生み出すことができるでしょう。

ピラミッドストラクチャー

自分が伝えたいことを頂点に、相手の理解するプロセスを図解するとピラミッド構造になることからこの名前が付いています。

使い方

テーマ:自動車部品市場にも力を入れるべき

なぜ?
根拠1:自動車電子部品市場は魅力的
根拠2:既存の技術を活かせる
根拠3:既存商品の売り上げが頭打ち

根拠1はなぜ?
根拠1-1:電子部品市場が拡大している
根拠1-2:EV化が進み今後も伸びる見込み

結論を頂点になぜ?に対して答えを出していくことで、説得力のある答えを導き出すことができます。

ピラミッドストラクチャーの図解
結論を頂点に論理展開していきます。

SWOT分析

効果的な企業戦略を打ち出す事に力を発揮します。

Strength(強み)

Weakness(弱み)

Opportunity(機会)

Threat(脅威)

使い方

テーマ:餃子専門店

強み:立地が良い
弱み:回転率が悪い
機会:流行り始めている
脅威:競合店が複数できた

強み×機会:流行りに乗っかり、店先で広告を打つ
弱み×脅威:提供スピードを改善しつつ、他店との差別化を図る

要素を洗い出し組み合わせることで、効果的な戦略の立案が可能になります。

SMARTの法則

的確の目標設定に役立ちます。

Specific(具体的、分かりやすい)

Measurable(計測不可能)

Achievable(達成可能)

Realistic(現実的)

Time-related(期限付き)

使い方

テーマ:月間売り上げ1000万

Specific:具体的でわかりやすいか:10日で250万
Measurable:計測可能な成果か:1契約5万円=1人当たり10件成約する
Achievable:達成可能か:他部署と連携すればギリギリ可能
Realistic:現実的か:過去に300万円達成したことがある
Time-related:起源はいつか:半年以内

この法則に落とし込んで考える事によって、それぞれが何をいつまでにするべきかが明確になります。

MECE

モレなく、ダブりなくという意味の、ロジカルシンキングの基礎的な考え方です。

考え方

テーマ:売り上げアップ

売り上げをアップするには?
顧客数と利用頻度と定義する→1回の利用金額もいれないとアップするかわからない=モレ
顧客数、新規顧客数、顧客単価、1回の利用金額と定義する→顧客数と新規顧客数でダブりが生じる。

モレやダブリがあると正確な情報を得ることができず、結論にもズレが生じてしまうため、MECEはロジカルシンキングを行う上での基礎となる考え方といえます。

ロジカルシンキングを知る。代表的手法

帰納法

多くの事実から共通点をまとめて結論を出す方法で、ロジカルシンキングの基礎ともいえる考え方です。

例えば

  • 東京都民の平均年収は高い
  • 大阪府民の平均年収は高い
  • 神奈川県民の平均年収は高い

以上の事実から、「一般的に大都市の平均年収は高い」ということが導き出される事になります。

しかし、「大企業の多い都市の年収は高い」ということかもしれませんし、答えが一つに絞られる考え方でないという点は注意が必要と言えます。

そもそも情報が間違っていたり、論理に飛躍がある場合は成り立たず、少ない事実から無理やり結論づけてしまうと、相手の納得感も得られません。

間違った方向に進まないように、偏った情報ばかりにならず多方面から事実を並べた上で、分析力が求められる手法とも言えるのではないでしょうか。

演繹法

誰もが納得する大前提をはじめに伝えてから個別のものに言及する手法で、最もわかりやすい考え方と言われています。

有名なものにアリストテレスの三段論法があり、

  • 大前提:すべての人間は死すべきものである
  • 小前提:ソクラテスは人間だ
  • 結論:故にソクラテスは死すべきものである

というものです。

結論が一つではない帰納法と違い、一つの結論にたどり着く形になることも特徴と言えます。

ただし、大前提となる原則がないものや前提となるものが間違っている場合には成り立ちません。

弁証法

対立する両者を組み合わせる事によってより良いものを生み出す考え方です。

例えば

人気が出そうだが類似品が多いジュースと一部には人気が高いが需要が限られているプロテインの2つの商品案があった場合、
人気の高い味のプロテインを開発する事によって、独自の商品が出来上がるといった論理展開になります。

ロジカルシンキングの手法について
代表的な手法も頭に入れておきましょう。

ロジカルシンキングの注意点

最新のものやイノベーションには向かない

事実や前例をもとに論理展開していくことが基本となっており、全く新しいものに適用することは難しいと言われています。

思考から行動に移るまでにタイムラグが生まれる

情報収集から分析をするなど考える時間が必要となるので、実際の行動が遅れてしまうこともあります。

感情との折り合いがつかない

正しいことを言うだけでは、相手の感情面で納得してもらえないケースもあるでしょう。

問題解決や意思決定が最終目標だとすると、感情面も考慮して進めていくことが求められます。

思い込みかもしれない

ただ事実を並べるだけでは、それが正しいと思い込んでしまっているだけかもしれません。

情報を「原因→結果」「過去→未来」といったように順序立てたものにするなど、因果関係を整理しましょう。

根拠となる事実はいくつも存在する

帰納法で複数の事実から結論を導き出すように、情報はロジカルシンキングを行う上で重要要素と言えます。

新しいデータが出てくれば結果が変わるように、今あるものがすべてだと思わず、事実はいくつもあることを覚えておきましょう。

ロジカルシンキングの注意点
間違った方向に行ったままにならないように、注意点も忘れないようにしましょう。

まとめ

特にビジネスの世界で求められることが多いロジカルシンキングの能力ですが、覚えてしまえば普段の人間関係を形成する上でも有益なことが多いように思います。

問題解決力や分析力などは、元々の知識がない事にも応用することができ、頼りがいのある存在として認識してもらえるのではないでしょうか。

ビジネスにおいては、マネジメント層となった時には必須とも言える能力で、会社の中で出世していくためにはぜひとも覚えておいて欲しい内容ばかりです。今回は基礎知識をご紹介しましたが、研修等で実践を行うことでアウトプットができるようになると思います。

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